みよし隊長のカビコラム

新築なのに床下カビだらけ?クレームに発展する前に知るべきこと

新築物件なのに、「床下がカビ臭い」「床下収納を開けたらカビが見えた」といった連絡が入るケースがあって… 困っています…

特に最近は、基礎断熱工法や高気密住宅の普及により、床下の湿気が抜けにくい構造になっているんですよね〜 引き渡し前後で床下カビが発覚して、深刻なクレームに発展する例もありますね〜

特に引き渡し直前・入居後すぐに発覚する床下カビは、入居者からの不信感が強く、施工・管理・対応そのものがクレーム対象になりやすいのが特徴です。

背景には、

  • 高気密・高断熱化による湿気滞留
  • 基礎断熱工法の普及
  • 工期短縮による乾燥不足

といった、構造的な要因もあります。

原因は施工ミス?漏水?責任の所在を明確にする

床下のカビは、見た目の問題だけでなく、施工責任・管理責任・将来的な損害賠償リスクにも関わるため、法人として軽視できない問題です。床下のカビは、単なる通気不足だけが原因とは限りません。

実際の現場では

  • 給排水管からの微細な漏水
  • 床下配管の結露水の蓄積
  • 大雨・台風時の浸水履歴
  • コンクリート打設後の初期水分の残留

といったケースが多く見られます。この中でも特に問題なのは、見た目ではカビが確認できないケースです。このとき重要になるのが、原因がどこにあるのかを調べることです。施工上の問題なのか、設備由来の漏水なのか、それとも管理・換気の問題なのか。責任の所在を曖昧にしたまま対応を進めてしまうと、後から「適切な調査をしていなかった」と指摘される可能性があります。

床下にカビが確認された場合、まずは漏水調査を含めた原因調査を行うことが、クレーム対応・責任整理の第一歩になります。

床下にカビが見つかった際に行う「原因調査」の工程

段階的な調査後に作業を開始することが重要

床下にカビが確認された場合、最も重要なのはいきなり除去作業に入らないことです。原因を特定せずにカビだけを除去しても、湿気や水分が残っていれば、再発は避けられません。そのため、床下カビ対策では段階的な原因調査が欠かせません。

① 目視・臭気による一次確認

まず行うのが、床下全体の状況確認です。

  • カビの発生範囲
  • 黒ずみ・白華・木材の変色
  • カビ臭・湿気臭の有無
  • 床下収納内部の状態

この段階で、「局所的な問題か」「床下全体に広がっているか」の大まかな判断を行います。

② 含水率・湿度の測定

次に、数値による確認を行います。

  • 木材の含水率
  • 床下空間の湿度
  • 基礎・土間コンクリートの湿り

目に見えなくても、含水率が高い状態が続いている箇所は、カビの再発リスクが高いポイントです。

③ 配管・設備まわりの漏水調査

床下カビの原因として多いのが、微細な漏水や結露水の蓄積です。

  • 給排水管・継手部
  • 給湯配管
  • 床下エアコン・設備配管
  • 基礎貫通部

一見問題がなさそうでも、長期間にわたって湿気を供給しているケースがあります。

④ 浸水・施工履歴の確認

床下カビは、過去の出来事が原因になっていることもあります。

  • 大雨・台風時の浸水
  • 基礎打設後の乾燥不足
  • 工期短縮による含水残り
  • 防湿処理・断熱施工の状態

施工当時の状況を確認することで、責任の切り分けにもつながります。

⑤ 構造・換気計画の確認(基礎断熱含む)

特に基礎断熱工法では、床下の湿気が外へ逃げにくい構造になっています。

  • 床下換気の有無・機能
  • 気流の停滞ポイント
  • 断熱材の状態

構造的に湿気が溜まりやすい場合、除去だけでなく、環境改善策が必要になります。

⑥ 調査結果の整理と対策方針の決定

すべての調査結果を踏まえ、

  • カビの原因は何か
  • 再発リスクはどこにあるか
  • 除去だけで足りるか
  • 防腐・防カビ・改善工事が必要か

を整理し、対策方針を明確にします。ここまで行って初めて、「なぜこの工事が必要なのか」を第三者に説明できる状態になります。

カビバスターズ京都での新築住宅カビ除去作業

除カビと共に防カビ効果のあるMIST工法

新築物件のカビ問題で、まずカビバスターズ京都が最も優先しているのは、正確に影響範囲を特定することです。目に見えてカビが出てきて無い部分も施工時の状況によってはカビの発生の可能性が高いです。

岐阜県岐阜市の戸建て床下ででの除カビ・除菌処理の作業です。まずは、専用掃除機を使用してでの床下全域の掃除機がけを行います。狭い空間での作業もしっかりと隅々まで作業していきます。掃除機がけから行うことにより、除カビ剤が浸透しやすくなります。

かなり狭い場所ですが、天板や基礎コンクリート部分まで、手作業で隅から隅まで除カビ剤を塗布します。仕上げはアルコール系除菌剤をしっかりと充満させて、浮遊してるカビ菌を除去していきます。

基礎コンクリート部分隅々まで行った後は、しっかり乾燥させます。

カビバスターズ京都では、建てたばかりの大切なお家を傷つけないよう、導線養生から点検口周りまでしっかりと養生作業も行います。

新築物件にカビが発生した場合の「責任の所在」について

新築物件の引き渡し前・後に、床下にカビが発生していたとしても、直ちに「瑕疵」や「賠償責任」に発展するケースばかりではありません。しかし、対応を誤るとクレームや紛争に発展する可能性があるため、初動対応と調査・報告が重要です。

  • 放置して引き渡した
  • 指摘されたのに「問題ない」と説明した
  • 再発・拡大してしまった
  • 施主の健康被害・悪臭・転居トラブルに発展

カビバスターズ京都では菌検査による環境確認と全工程完了の報告書を提出

この報告書は「適切な判断と対応を行った」ことを示す材料の一つになります。後からトラブルになった際に、不動産・住宅会社が状況を説明する際に、非常に大きな意味を持ちます。

まとめ

床下のカビは環境条件によって発生することがあり、必ずしも施工不良や重大な瑕疵とは限りません。しかし、放置や自己判断による対応は、クレームや賠償責任問題に発展します。発見後すぐに状況を確認し、必要な対策を講じ、調査・除去を実施した事実が記録として残しておくことが重要です。写真や報告書など、作業内容を客観的に証明できる資料があることで、施主への説明に一貫性と説得力が生まれ、不動産会社様・住宅会社様の責任リスクを最小限に抑えることができます。カビ除去の解決方法の“判断の裏付け”として、「カビ対策」完全マニュアルもご活用ください。

みよし隊長:三好 潤

みよし隊長:三好 潤(病院清掃受託責任者・HACCPコーディネーター)

病院・介護施設・工場・漏水事故現場など、法人・専門施設向けのカビ除去・除菌・清掃施工を行う「カビバスターズ名古屋・京都」代表取締役。大規模施設を中心とした清掃・衛生管理の分野で40年以上の実績を持ち、カビ・微生物対策の専門家として現場第一線で活動中。一般社団法人 微生物対策協会の立ち上げにも関わり、人々の健やかな暮らしや環境を守るためにカビ対策に取り組んでいる。

みよし隊長:三好 潤

みよし隊長:三好 潤(病院清掃受託責任者・HACCPコーディネーター)

病院・介護施設・工場・漏水事故現場など、法人・専門施設向けのカビ除去・除菌・清掃施工を行う「カビバスターズ名古屋・京都」代表取締役。大規模施設を中心とした清掃・衛生管理の分野で40年以上の実績を持ち、カビ・微生物対策の専門家として現場第一線で活動中。一般社団法人 微生物対策協会の立ち上げにも関わり、人々の健やかな暮らしや環境を守るためにカビ対策に取り組んでいる。

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みよし隊長:三好 潤

カビの基礎知識から、予防・対策のポイントまで、カビに関する情報を解説しています。カビ除去の解決方法の“判断の裏付け”として、ご活用ください。

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