その正体と生態
健康・建物・環境への影響
室内環境には多種多様なカビが存在しますが、その中でも特に発生頻度が高く、建物や人の健康に影響を及ぼしやすいカビには一定の傾向があります。本節では、住宅や建築物の室内で多く確認される代表的なカビの種類と、それぞれの特徴について解説します。
このページでわかること
・室内環境でよく見られる代表的なカビの種類
・それぞれのカビの見た目や発生しすい場所
・カビの種類による健康と建築環境への影響の違い
空気中に舞っているカビの胞子は水があることろで増えやすいよ!
室内に発生するカビの多くは、空気中に胞子が常在している種類になります。これらは、湿度や温度、栄養条件が整うことで表面に定着し、目に見える形で増殖します。特に下のような場所は、室内カビの発生源となりやすい傾向があります。

カビって、実は8万種類以上いるんだよ!
| カビの種類 | 主な特徴 | 発生しやすい場所 |
| クロカビ(クラドスポリウム属) | 黒〜暗緑色、最も一般的 | 窓枠、壁、浴室 |
| アオカビ(ペニシリウム属) | 青緑色、食品にも発生 | 壁紙、食品、空気中 |
| コウジカビ(アスペルギルス属) | 白〜黄緑色、種類が多い | 壁、床下、空調内部 |
| ススカビ(アルタナリア属) | 黒褐色、大型胞子 | 結露部、窓周辺 |
| その他(フザリウム属など) | 白〜ピンク色 | 水回り、土壌由来 |
カビの中でも良く見かけるカビがいるね!

クロカビ(クラドスポリウム属)
室内で最も一般的に見られるカビの一つです。比較的乾燥に強く、結露が繰り返される場所で発生しやすい特徴があります。胞子は空気中に浮遊しやすく、アレルギー症状との関連も指摘されています。
アオカビ(ペニシリウム属)
青緑色の胞子を形成し、食品や建材表面など幅広い場所で確認されます。一部の種は抗生物質の原料として利用される一方、室内では空気汚染の原因となることがあります。
コウジカビ(アスペルギルス属)
非常に種類が多く、室内環境でも検出頻度の高い属です。中には高温・低水分条件でも生育可能な種があり、空調内部や断熱材など見えにくい場所で問題となることがあります。
ススカビ(アルタナリア属)
比較的大型の胞子を形成し、黒褐色の見た目が特徴です。結露が多い場所に発生しやすく、アレルゲンとしての影響が指摘されています。
カビによる健康被害で苦しんでいる人が少なくないよ!

主な影響
| 健康 | アレルギー、喘息症状、刺激臭 |
| 建築環境 | 壁紙・木材の劣化、臭気 |
| 空気 | 胞子・MVOCによる汚染 |
見た目が似ていても、種類によって性質や影響が異なるため、正確な理解が重要です。
カビによって対策が違うから、種類を特定することも大切!
室内カビ対策では、「カビがあるかどうか」だけでなく、 どのような種類のカビが発生しているかを知ることが重要です。
種類によって、
が異なるため、種類を知ることにより適切な対応につながります。
本節では、室内環境でよく見られる代表的なカビの種類と、その特徴について解説しました。クロカビやアオカビ、コウジカビなどは、いずれも空気中に胞子が存在し、湿度や換気条件によって室内で増殖します。種類ごとに発生しやすい場所や性質が異なるため、見た目だけで判断するのではなく、特徴を理解することが重要です。カビの種類を正しく知ることは、効果的な予防や再発防止につながります。
理解度チェック
次節では、こうしたカビがどのような過程で増殖し、室内に広がっていくのか、そのライフサイクルについて詳しく解説します。