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「カビ対策」完全マニュアル

第4章 カビ汚染の調査・診断法

4.6 調査結果の評価と報告書作成

カビ汚染調査は、測定や分析を行っただけでは完結しません。重要なのは、それらの結果をどのように評価し、どのような形で整理・報告するかです。本節では、調査結果の評価の考え方と、報告書作成におけるポイントについて解説します。

このページでわかること
・調査結果を評価する際の基本的な考え方
・汚染レベルをどのように判断するか
・原因推定と対策方針の整理方法

・分かりやすい報告書を作成するためのポイント

1. 調査結果評価の基本的な考え方

カビの調査結果は総合判断で行うよ!

カビ調査の結果は、数値や画像、観察結果など、さまざまな情報の集合体です。評価にあたっては、一つの結果だけを切り取らず、総合的に判断することが重要です。

評価の視点内容
環境条件温湿度・水分状態
視覚情報目視・サーモ画像
微生物菌数・種類
ヒアリング使用状況・履歴

これらを組み合わせることで、より現実的な評価が可能になります。

2. 汚染レベルの判定

カビの汚染は法律で決められてないから判断が難しい!

カビ汚染の評価には、明確な法的基準が存在しない場合が多いのが実情です。そのため、以下のような参考値や比較評価が用いられます。

評価方法内容
屋外比較屋外との菌数差
空間比較問題箇所と非問題箇所
ガイドライン学会・業界指針
経験的判断過去事例との比較

数値はあくまで判断材料の一つであり、状況に応じた解釈が求められます。

3.  原因の推定と整理

原因を特定しないと再発の繰り返し!

評価結果をもとに、カビ発生の原因を整理します。

原因区分主な内容
水分要因結露、漏水、湿気
構造要因断熱欠損、熱橋
換気要因換気不足、気流不良
使用要因生活習慣、管理状況

原因を特定することで、再発防止につながる対策方針を立てることができます。

4. 対策方針の立案

原因特定後の対策は、効果が高いよ!

対策方針は、汚染の程度や原因に応じて段階的に検討します。

対策レベル内容
環境改善換気・除湿・使用改善
局所対策部分的な除去・補修
構造対策断熱改修・防湿
継続管理定期点検・モニタリング

調査結果に基づいた対策は、無駄が少なく、効果が持続しやすいという利点があります。

5. 報告書作成のポイント

第三者にわかる報告書を作成することが大切!

報告書は、調査内容と結果を第三者にも分かる形で伝える重要な資料です。

項目ポイント
調査概要目的・方法の明記
結果整理図表・写真の活用
評価分かりやすい言葉
提言具体的な対策案

専門用語を使いすぎず、読み手に配慮した構成が求められます。


6. まとめ

本節では、カビ汚染調査の結果をどのように評価し、報告書としてまとめるかについて解説しました。

調査結果の評価では、数値や観察結果を単独で判断するのではなく、ヒアリングや環境条件と組み合わせた総合的な視点が重要です。また、評価の目的は原因を明らかにし、実効性のある対策につなげることにあります。

適切に整理された報告書は、対策実施の指針となるだけでなく、関係者間の共通理解を促す重要なツールとなります。

理解度チェック

  • 調査結果は総合的に評価する必要がある
  • カビ汚染には明確な絶対基準が少ない
  • 原因推定が対策方針の基礎になる
  • 対策は汚染レベルに応じて段階的に考える
  • 報告書は第三者にも分かる形で作成する必要がある

次の章では、調査分析・報告を踏まえたうえで、カビ対策の実践ついて詳しく見ていきます。

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