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「カビ対策」完全マニュアル

第1章 カビの正体とは?

1.6 カビの代謝産物とその影響

カビは成長や生存の過程で、さまざまな代謝産物を産生します。これらの物質は、目に見えるカビそのものが少量であっても、室内環境や人の健康に影響を及ぼすことがあります。本節では、代表的な代謝産物であるマイコトキシン(カビ毒)MVOC(揮発性有機化合物)について解説します。

このページでわかること
・カビが作り出す代謝産物とは何?
・マイコトキシン(カビ毒)の概要と注意点
・カビ臭の原因となるMVOCの正体
・目に見えないカビの影響とは

1. カビの代謝産物とは

カビは栄養を分解するときに化学物質を作り出すよ!

カビは、生育の過程で栄養を分解・利用する際に、さまざまな化学物質を副産物として生成します。これらは一次代謝産物二次代謝産物に大別されます。

一次代謝産物成長や維持に必須(アミノ酸など)
二次代謝産物生存競争や防御に関与

マイコトキシンやMVOCは、この二次代謝産物に該当します。

2. マイコトキシン(カビ毒)

特定のカビは毒性を持つ化学物質(マイコトキシン)作り出すよ!

名称主な産生カビ特徴
アフラトキシンアスペルギルス属強い毒性、発がん性
オクラトキシンペニシリウム属など腎毒性
トリコテセン類フザリウム属粘膜刺激、免疫影響

室内環境では、食品汚染ほど高濃度になることは少ないものの、長期間の低濃度曝露が問題視される場合があります。

3. マイコトキシンと室内環境

マイコトキシンの影響は人によって違う!

マイコトキシンは、カビの胞子や菌糸に付着した形で存在することがあります。そのため、カビが発生している環境では、以下のようなリスクが考えられます。

  • 胞子吸入による間接的な曝露
  • ハウスダストへの混入
  • 清掃時の再飛散

ただし、健康影響の程度はカビの種類、量、個人の感受性によって大きく異なります。

4. 揮発性有機化合物(MVOC)とは

「カビ臭」の正体は、MVOC(揮発性有機化合物)だよ!

特徴内容
揮発性空気中に拡散しやすい
視認性目に見えない
発生源成長中のカビ

MVOCは、カビが目に見えない段階でも発生するため、臭いが先に現れるケースも少なくありません。

5. MVOCがもたらす影響

MVOC自体の毒性は一般に低いとされていますが、以下のような影響が指摘されています。
発生しやすい場合もあります。

カビのニオイは室内異常のサイン!

影響内容
感覚的影響不快臭、違和感
健康面頭痛、目や喉の刺激感
環境指標隠れたカビの存在

そのため、MVOCは「健康被害そのもの」よりも、室内環境の異常を知らせるサインとして重要です。


6. 目に見えない影響への注意

カビは目にみえるものだけじゃないよ!

カビによる影響は、必ずしも「黒い斑点」などの目に見える形で現れるとは限りません。

  • カビ臭がする
  • 体調不良が続く
  • 掃除してもすぐ再発する

こうした場合、見えない場所でのカビ発生や、代謝産物による影響が関係している可能性があります。

7.まとめ

本節では、カビが生育の過程で産生する代謝産物と、その影響について解説しました。

マイコトキシンは一部のカビが産生する有害物質であり、室内環境では低濃度であっても長期的な影響に注意が必要です。また、MVOCはカビ臭の原因となり、目に見えないカビの存在を示す重要な指標となります。

理解度チェック

  • カビは、生育の過程でさまざまな化学物質を副産物として生成する
  • マイコトキシンとは、特定のカビが産生する毒性を持つ化学物質のことをいう
  • MVOCとは、「カビ臭」の正体で微生物が産生する揮発性有機化合物である
  • MVOCは「健康被害そのもの」よりも、室内環境の異常を知らせるサインである
  • カビによる影響は目に見えるものだけではない

カビ対策を考える際には、目に見える汚れだけでなく、臭いや空気環境の変化といったサインにも目を向けることが重要です。
これまで解説してきた内容を総合的に理解することで、より効果的な予防や対策につなげることができます。

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